喫茶店
今日で10月が終わります。
秋めいてまいりました。
いかがお過ごしですか。
とっても久しぶりに大須観音様へ
お参りしました。
多くのお店のシャッターがまだ下りている
朝早い時間。
大須万松寺通り商店街に入ります。
アーケードの下を
右向き左向き、ゆっくり歩いて
観音様へ向かいます。
ほどなく、お寺に到着します。
境内を歩くハトを追い越して
階段を上り、朱色の本堂に入ります。
観音様に向かいお辞儀をします。
目を閉じて、手を合わせます。
前回のお参りから、およそ半年。
つつがない日々を過ごせましたと
お礼参りをしました。
帰り道、商店街の中で喫茶店に入りました。
昭和の面影が強く残る「モカ珈琲店」さんです。
創業65年だそうです。昭和35年頃開店です。
小さな木の扉を開けてお店の中へ。
お年の頃は40歳くらいの
マスターがおひとりでされています。
席に座りました。
ベロア生地のソファーが
あずき色に経年変化しています。
テーブルの上には白熱灯が
やわらかい光を落としています。
アイスコーヒーをお願いしました。
カバンから本を取り出しました
連城三紀彦さんという
昭和の作家さんの古い小説です。
昭和のお店で昭和の本を
コーヒーをいただきながら読む。
ささやかですが幸せなひとときでした。
喫茶店では
ストローの入っている細長い紙袋を
くるくるよって、細長い紐にします。
この紐を結んでリボンを作ります。
リボンをテーブルに置いて帰ります。
「ごちそうさまでした、美味しかったです。」
お礼を言ってお店を出ました。
神社やお寺の凛とした空気に触れると
視野や視座が変わる気がします。
お参りすると
清々しい気持ちをいただけます。
くよくよしてそうな気持も
晴れる気がします。
今度はいつお参りに来ようかな。
季節が進みました。
お昼はまだ過ごしやすい日が多いですが
朝夕肌寒くなりました。
心地いい季節はいつも足早に過ぎて行きます。
季節の変わり目、お風邪など召されませんように。



