下宿
7月がもうすぐ終わります。
今年の半分以上が過ぎてしまいました。
このままだと1年があっという間に過ぎてしまいます。
油断できません。
7月はご縁のあった方々にお中元をいただき、お贈りできました。
お電話したりお葉書も書いたり。
お中元とお歳暮はうれしい季節です。
何より、遠くにいらっしゃるご恩をいただいた方にごあいさつができてよかったです。
ずーっと前。
獣医師として社会に出ました。勤務医になりました。
大きな病院でお仕事を始めました。
入社の際。
院長先生が、部屋が空いてるから下宿しなさいと言ってくださいました。
病院の奥2階が院長先生ご夫妻の住居になっていました。
「僕は猫が一緒ですが。いいですか。」
いいよ、と言われました
ためらいもなく
猫を連れて、お世話になり始めました。
お金はいらないとおっしゃっいました。
それでもお部屋代は
わずかなのですが、毎月受け取っていただきました。
下宿生活がスタートしました。
お食事、お風呂、そして時々お洗濯まで。
お世話になりました。
赤の他人の僕を受け入れてくださいました。
4年間下宿させていただきました。
10年間勤務させていただきました。
病院を辞める日が来ました。
奥様から預金通帳を渡されました。
僕の名義でした。
お部屋代が積み立てられていました。
文字がにじんで見えました。
それから自分で病院を始めました。
今があります。
年末まできっとあっという間です。
お歳暮の季節にまたお便りします。